8月13日夕刻。海上は晴天に恵まれ夕陽が西の空を赤く染める。ゆっくりと太陽が水平線に溶けていく。こんなに長い時間夕焼けを眺めていたのは久しぶり。京都市内を仕事で走っている時にも綺麗な夕焼けにお目にかかれるチャンスは幾度もあるが、こんなにゆっくり眺めてはいられない。
日常からエスケイプしたここでは、時間の流れ方が、風が、においが、普段と違う。

う〜ん、この二人、もう最高の気分でしょうなあ。

甲板には美しい夕陽に誘われて、多くの人が西の空に見とれている。聞こえるのは船のエンジンの低い音と風の声。

夕陽が沈んだ後、空はだんだん濃いブルーに変わっていく。甲板は少し肌寒い。


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