SIGMA70-200はNikonに比べコントラストが高く、くっきりした印象だ。しかし解像力は限界の様にも見える。一方Nikon
は文字部分を見るとSIGMAより解像している様だが白っぽくにじんでいる。どうもNikonの特性は少し色収差が発生しだす部分が最も解像度が高くなる様に感じる。またもう1本のSIGMA70-300だがご覧の様に随分検討している。もちろん開放F値が暗く超音波モーターも付いていないが、売価が2
万円少々(購入当時)という事を考慮するとコストパフォーマンスは抜群だ(最近あまり出番がありませんがW)。
以上いかがだろう。今回は時間の制約があったため画像の周辺減光やボケ味またVRの効果など総合的な使用感、絵創りについてはテスト出来なかったが、この辺は追って後日テストして結果をお伝えしたい。どうもNikonは光軸がずれている様な気がするので、追加のテストは修理後になるかもしれないが―。
短時間での印象ではあるがNikon
はSIGMAに比べ細長く重い。また個人的に期待していた画像ではなかった。しかしAF合焦速度はSIGMAより格段に速く、スコン、スコン、といった感じで気持ちがいい。SIGMAは、極端に表すとスーコン、スーコン、という感じでもう少し速く合焦してほしい。
また6m時の後ピン傾向だが、この辺は両社とも何とかしてほしいものだ。以前に使用していたNikon
70-300D、70-300ED、またカメラマンの先輩から借りたAF-S
80-200EDや単焦点のAF35mmなどは、たまたまなのか、どれもS2でドンピシャのピント精度であった。そういう意味ではピント精度に関するNikonへの信頼はこのテストで無くなってしまったと言える。
開放F値が2.8のズームでデジタルカメラで使用した場合、よく開放では甘いという話を耳にするが、これはどうもメーカーの検品態勢の問題ではないかと思う。事実現在所有しているSIGMA APO
70-200は、購入当初開放F2.8では大体がボケボケで白っぽい画像しか撮れなかったのが、メーカーに修理に出して帰ってきたものはほとんど別物。しかしまだピント位置がずれており、近距離のポートレートなどは目を狙っても鼻にピントがくるなど、仕事では開放で使い物にならない。
どうも最近の傾向として、検品の手抜きでコストダウン・利益確保を図っているような気がしてならない。一旦販売して客から文句を言われた時点で対処する。これでは客に検品を押しつけているのと同じことだ。
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